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本州最北端県の彼岸花

by さいとうみかこ

青森県弘前市の市章は「卍」。

禅林街には33院もの曹洞宗のお寺が並ぶ。

その弘前では数少ない真言宗のお寺・最勝院で、彼岸花が咲き始めた。

彼岸花が咲きほこる風景はテレビや映画では見ていたけれど、わたしが生まれ育った北海道では見ない風景だった。

見ていない、ということを、初めて見た時に気づいた。

五重塔と彼岸花。

いかにも、日本の風景らしい。

そういう日本らしさのような風景を「初めて見た」と感じるたびに、自分が生まれ育った北の大地は外国だったのだなぁと思う。

それは風景だけではなくて、地名・人命の由来とか、数百年前からの因縁とか、積み重ねとか、そういったことにも。

だから、自分がことさら弘前のことを発信しているのは、外国人が日本に来てその新鮮な感嘆を発信しているのに近い。

違う部分、なかった部分に触れることで、自分のなりたちが明らかになる。

だからおもしろいのかもしれない。ひかれるのかもしれない。

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